フェズでやってきたこと

2023/4 から3年3か月ほど勤めた株式会社フェズを退職します。

大枠ではずっと小売業界でデータ分析プラットフォームを提供する、ということに向き合っていて、 Urumo Explorer の PjM として入社し、 Urumo Shopper と Urumo Explorer を統合して生成AI時代のBIを再定義する新規事業「データプラットフォーム事業」として Urumo BI を上長らと立ち上げ、 データテクノロジー開発部 部長として以下3つのグループを管掌し FMCG領域のメーカー向けブランドマーケティングのための機能開発に取り組みました。

  • 安定したデータ基盤を提供し(データ基盤G: データエンジニア領域)
  • フェズ独自のデータ価値を作り(横断データ利活用G: データサイエンス領域)
  • 独自データによるソリューションを開発(BI開発G: プロダクト開発領域)

採用や外注折衝、顧客営業、イベント出店などおおよそ事業のために必要なことは全てやり、 最後の半年についてはボードメンバーとして/開発組織長として人・物・金の抽象から現場戦略に落とし込むなど組織運営にも関与しました。 生成AIで1日かけて作ったプロトタイプを小売様に持ち込み、社長室の方に「いいね!」と喜んでもらえた経験もありました。FDEのような立ち回りもでき、営業経験ゼロだった入社前からは格段に成長できたと思っています。

これまでの社会経験の中でもトップクラスで仕事と己の限界に向き合った3年ちょっとでした。 個人的にはやれることはやりきったなと言える状態になり、無力感や悔しさ、切なさなど諸々ありますが 別の領域で魂を捧げる取り組みを探すことにしました。

技術的に取り組んだこと

在籍の間の取り組みについて技術に絞って振り返ります。

ChatGPTの初回リリースが2022年11月30日、Claudeの初回リリース日が2023年3月14日。 2023中はエンジニアの中でもLLMをまともに触っていたのはまだ少数。 2024年に至ってもStructured Output(決まったフォーマットでレスポンスを返却する仕組み)すら安定しない状態でした。

そんな中でかなり早くからConversational BI / AI Data Analytics に取り組み、 Semantic Layerを整備したHeadless BIの開発PoCをスタートし、 2024には特許を取得(Semantic Layer + Prompt で自然言語でも再現性のあるデータ分析を行う取り組み)するなど経て データ分析を支えるLookerを用いた生成AI + BIプロダクトというタイトルでGoogle Cloud’24 で登壇することもできました。 詳しくは別途記事にも起こしていますのでもしよろしければご覧ください。

また、技術検証としては、DuckDBを用いたブラウザ完結の分析の仕組みや Semantic Layer/オントロジーの価値検証としてのConversational Analysisの練度を高めることができました。

Urumo BI のコア機能
抽象的な自然言語で具体の分析ロジックを生成し実行まで担保。
クエリビルダーを同梱するので似たクエリをすぐ実行できる

これから

仕事はまだ決まっていません。 かなり一つの会社に最適化した振る舞いを続けてしまったので、 緩く転職活動をしつつキャッチアップフルコミットするLLM無職を楽しもうと思います。 直近では思いついたものを作りつつ魂震える取り組みを模索しています。

  • 自炊書籍リーダー(Kotlin Multiplatform)
    • private betaリリース済

doc-sync
ドキュメント管理画面
doc-sync2
AIとタスクの共同管理

  • 個人投資家向け日本株分析Web(Next.js + DuckDB)
    • EDINET/J-Quants から株価・財務情報をBigQueryに蓄積。DuckDB MCP tool でAgentがよしなにデータ集計もできる
stock-bi
日本株分析アプリ

個人的にほしいな~と思ったアプリを夜な夜な次々に作って試すということをやっています。 (一つ一つしっかり作りきって課金してもらえるようにしないといけませんね)

お仕事を探しています

詳しい業務経歴は about にあるんですが、簡単にまとめると:

CAN

  • バックエンド/SRE/データエンジニアを経てプロダクトエンジニア/PdMをやっているのでWebに関連することは一通りできると思います
    • フロントエンドは趣味で開発している者です。まぁ生成AIあるので成立すると思ってます
  • データを中心としたキャリアを歩んできたので相対的にデータに関する感情が強いですが、統計やデータサイエンスにめっちゃ強いというわけではないです。 どちらかというと大量にデータをさばく系とかデータプロセッシング系のアーキテクチャをクラウドでシュッと組むみたいなのは相対的にはできるかもしれません(例: 小さく始めるデータ基盤)

WILL

  • とはいえもう「ただ作る」ことには価値を置いておらず、事業・ビジネスを伸ばすために何でもやるという意気込みがあります
    • 若干バズワードっぽくもなってますし賛否ありますがFDE的な立ち回りをやっていきたいと思っています
      • 技術そのものよりもそれによって作る価値の方に興味があります
  • マネージャー的職務もできなくはないですが、抽象論ばかりで現場のことがわからないというようなことには絶対なりたくないので意地でも手を動かす時間は確保します

CHALLENGE

  • 生成AIがあるからこそ意味があること/AI時代の差別化・スタンスが明確な状態にこだわりたいです。
  • 仕組みで儲けたい。最終的にはIT単独の世界観は成立しないでしょ、とかUI/SaaS is dead、とかなんとか言われますが、これらのコンテキストを理解してもなお仕組みにこだわりたい。例えばLLMが参照する汎用購買エージェントとして勝ちきれればありえんほどの流入が見込めるでしょうし、逆に生成AI時代でも絶対に真似・介入できない業界特化のドメイン蓄積型プラットフォームは継続価値があるだろうし、そういった必然性に立ち向かえると幸せだなと感じます。

終わりに

~~事実ベースで淡々と書いたつもりですが調子乗ってる感じになってたらすみません。~~ マッチしそうな会社様あれば X / Linkedin などでお声がけいただけますと幸いです。